水晶体の白濁で視力が低下
白内障とは、水晶体が白く濁る病気です。眼底にきれいな光が届かないために、視力が低下します。具体的には矯正視力で「0.7以下」になった場合、手術の適用を考えることになります。
手術は局所麻酔で約15分で終了
水晶体の濁りを取り除いて、かわりに人工水晶体(眼内レンズ)を入れる手術です。局所麻酔(目のまわりだけの麻酔)で、約15分で終わります。
手術後の視力は
大部分の人は、めがねをかけて、よい視力が出るようになります。ただし、他に目や脳に病気を持っている人は、視力が出にくいことがあります。また、手術前に持っていためがねが合わなくなることがあります。
手術後の生活は
手術後の安静は20分です。通院は手術翌日と、その後は1〜2週間に1回、落ち着けば1ヶ月に1回、最終的には半年に1回の割合となります。点眼薬は手術翌日より開始となり、約3ヶ月間必要になります。その他の生活上の注意点は手術後に説明します。
手術の合併症
ほとんどの場合問題なく経過しますが、まれに合併症が起きます。
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手術中の眼内の大出血や手術後の感染症で、
視力の後遺症が出ることがあります。(約10000人に1人)
● 手術中や手術後に、水晶体の破片や人工水晶体が眼底に落下し、
再手術が必要になることがあります(約1000人に1人)。
●手術後の炎症が強くて、見えるようになるまで時間がかかることがあります。 (約100人に1人)
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